冬の夢の終わりに。

世界のリフト小屋から。今日は、新潟県妙高高原赤倉スキー場第5リフトからお送りしております。
24日に、13時間かけて岩手からロッジに行きました。
いや、新幹線なら精々5時間ぐらいなんですが、お金がないので青春18切符。往復5万円を1万円に、5時間を13時間に。
25日は朝から夕方まで雨が続いていましたが、26日から世界が変わるぐらい雪が降って、何とかキャンプもいつものスキー場でできそうです。感謝感謝。



26日から30日まで、かなりスキーをしました。時間にして1日6時間。
リフト1日券(通常価格5000円)を団体券に紛れ込んで1500円にしてもらい、最終日には「やっぱ金いらね」と返金してもらいました。なんつーチート技。コネって大切なんだなあと思いました。
写真は29日。夜雪が降って、朝は晴れるという絶好のコンディションです。この日は1日独りで黙々と滑っていました。楽しい。


あと2時間で、年越しキャンプが始まります。
今日はスキーに行かず、ロッジの仕事をのんびりやりながら、キャンパーを乗せたバスを待つ。



驚くべきことに、昨日初めて、『スキーをやっていて良かった』と思いました。
今まで色んな人にスキーを教えて貰ったり、僕の滑りを見てもらったりしていたんですが、色んな人に色んなことを言われ、そんな一遍にできるかバッキャロウ!というのがスキーを嫌いになったいくつかの理由のひとつなんだけど、今日ようやく、みんなから言われていたことが実はひとつに繋がっていたことに気づいた。
あ、そういうことか。なるほどなるほど。早くそう言ってくれよ、とも思った(僕の理解力が一番の原因)
5年間スキーをして、ようやくわかった。両端しか見えない糸を、ピンと引っ張った時の快感。スキーをやってて良かった。



当然、ここは頂上なんかじゃない。
それでも、なんか今、登りきってしまった感覚が、自分の中である。
きっともう、しばらくは、先へ上れないし、自分が登ってるのか降りてるのかすらわからない場所になる可能性が高い。
今辞めてしまうのが、最良だと思う。辞めないにしても、頂上目指してガムシャラに登ろうと思うほど、若くない。
ただ、確かなことは、今まで僕のスキーに関わってくれたすべての人に感謝したい。信じたアドバイス、信じなかったアドバイス、色々あるけど、全部正しかった。ありがとう。
そしていつまでたっても上達しなく、遅れて始めた他のリーダーにどんどん追い抜かれ、もがいてもがいてボロボロになった過去5年間の自分へ、お疲れ様。今の君のおかげで、僕は今ある種の充実感を持っています。上手くなったといってもこの程度だけど、許してくれるかな?これからは楽しく滑りましょう。



今年もお世話になりました。ありがとう。
来年もよろしくお願いします。では、良いお年を。