ようやく、振り返れる。

キャンプ終わりました。岩手へ帰る鈍行列車の中から日記を書いています。左手には日本海。どちらかというと太平洋のほうが馴染みがある人間なのですが、断然日本海好きです。夕日があれば尚良し。左側の座席に座れば良かったと後悔。
いやー、今回は、なんと言うか、まあ、楽しかったんだけど。予想以上に。良かったんだけど。まあ。
きっと僕が社会人だったら、もっと楽しめたのかな、という気がします。次回は、どうなるのかな。出れるのかな。1年休んでも、次の年にお呼びがかかれば嬉しいな。



あと、風邪を引きました。
思い起こせば、キャンプ中に風邪を引いたというのは初めて。
キャンプで体調を崩すって言うのは結構ある話なんだけど、自分は今までなくって。風邪を引いて初めて「あ、今までこんなシチュなかったなあ」と思うくらい。
発症が3日目だったので、薬を飲みながら何とか誤魔化し誤魔化しやったんですが、ファミリーが帰ってからばたんきゅー。
ロッジの後片付けとか全部周りに任せて、1日半寝倒していました。大分調子が戻りました。



明日も明後日も、ずっとキャンプだったらいいのに。
今まで、5日間ぐらいキャンプしてるともうお腹いっぱいで、キャンプが終わった次の日の、独りになれた空気がたまらなく好きだったんですが、今はとても寂しい。1年後のキャンプまで、何を楽しみに生きたらいいのだろうか(過剰表現)



なぜか今思い出すのは、少し前の恋愛について。
ある女の子の見た目や仕草、話し方がすごく好きになって、色々な話をつけてはメールをし、何人かで遊び、やがて2人きりで遊びに出かけ、2人でスキーもした。周りはいずれ付き合うものだと確信して温かい目で見ていたし、僕も明るい未来を想像していた。まあ、結局ダメになっちゃったんだけどね。
メールは返ってくるものの昔みたいに話題が続くことはなくなり、彼女から来ることもなくなった。ちょうど僕は就活、彼女は教採試験があり、そんなもんだと思っていた。ただ、そのうちどうもそれだけの理由ではないぞ、というのは、恋愛事情に鈍い僕でも、理解できた。
8月の終りに、とある友人に話があるといわれ、2人きりになったところ、今付き合ってるんだと言った。もうそのころは、夢から醒めてたし、そういう予感もしていたので、大して驚かなかった。
付き合い始めたのが4月だということ、何がきっかけで僕に見切りをつけたのか、という話は、その男からでも、彼女からでもなく、第三者の、3月までは暖かく見守っていた人たちから聞いた。ちなみに、僕が振られた理由については、もう本当に100%僕が悪い。最低な人間だと思う。色々言い訳したい理由もあるし、その場で指摘されたらもう誠心誠意をもってして謝罪したんだけど、馬鹿な僕は気づかなかったんだ。ホントゴメン。
ただそういう話が第三者に伝わっているって言うのは何なのかな。僕の鈍さも一役買っている部分もあるんだけれど。ちなみに4月から8月まで、彼と彼女の恋愛は『秘密』ということになっていた。僕が知ると面倒くさいことになるからね。秘密といっても対象は僕だけで、他のみんなは僕のいないところで盛り上がってたんだけどね。楽しそうだなあ。
だから、そういう話を一通り聞いたとき、僕は何がなんだかわからなくなってしまった。本当に、わからなくなってしまった。そのうち、何が正しくて何が間違っていたのか、誰が悪いのか、考えるようになったのに、わからない。僕が悪いのか、僕が悪いのか、ボクガワルイノカ。
僕は、彼女に好意を打ち明けたあとの、帰りの電車で起こった妙な沈黙も、2月13日にかかってきた妙に焦って14日の予定を聞いてきた電話の声も、全部まだ鮮明に覚えてる。彼女から初めて呼び出され、車の中で手作りのクッキーを渡してもらった14日の日に、僕は生涯を掛けてこの子を幸せにしよう、それこそが自分史なのだとすら思ったんだ。馬鹿みたいな話だよな。笑ってくれ。
冷静に今考えれば、彼女は、その時一番好きな男に一生懸命尽くしたんだと思う。それ以上でもなく、それ以下でもない。僕に言えない話もいっぱいあったんだろう。その原因はきっと僕にあるんだろう。結局は身から出た錆だ。ぜひ幸せになってほしい。結婚式には行けないと思うけど、御祝儀なら気持ちよく出せる気がするよ。できれば乗り換える前に一言欲しかったな。
それから僕はどう生きてきたかというと、まず彼女のことを呪うようになった。顔を見れなかったし、同じ部屋にいたくなかった。今まで、僕は好きになった人に対して感謝することはあれ、憎むことはなかった。でもこればっかりは、憎まずにはいられなかった。たとえその原因が自分にあったとしてもだ。結果どうだったかというと、酷いもんだった。薄々わかっていたけど、誰かを呪うって良くない。大体、呪った側の人間が先に呪われる。ここ2年間は、そういう、呪いながら転落していった、ホントにどうしようもない日々だった。周りから同情されたり、励まされたりもしたんだけど、それも100%受け取れない。可愛そうな人間である。
なぜ今そんなことを話せるかというと、そろそろ終りにしようと思っているからだ。残念ながら友達に戻るのは、たとえ頼まれても、お断りしたい。そこまでドライにはなりきれない。ただ、僕が呪いを掛けても成就しないわ、むしろ自分だけが泥沼に嵌っていくわ、いいことはないので、この出来事は仕方なかった。自然の摂理でそうなっちゃった、ぐらいにしておこうと思う。色々学べることもあったしね。8月から付き合い始めた彼氏と彼女が別れたら、彼氏の方に『あいつはとんでもねえ女だ。もっといい人がいる。捨てて正解だ』と言ってあげようと待ち構えているのだが、幸か不幸か、今でも幸せそうに続いているので、必要ないのかもしれない。非常に残念であるが。
終りにしたいと思うのは、ひとつは時間がそうしてくれた、特にここ1年は彼女の顔を見ないで済んでいるので、おかげさまで、安定した生活を遅れているからかもしれない。
ただ、なぜこのタイミングかというと、やっぱりファミリーキャンプが大きいと思う。このキャンプで、僕は目に見えない『人と人との繋がり』を感じた。きっと自分はこのキャンプ中、色んな人から愛を受け取ったと思う。それを信じたい。その上で、このキャンプに毎年参加し、より良いキャンプにするためには、僕自身がもっと幸せにならなければならないと思った。
2008年は、こういってはバチが当たるかもしれないけれど、散々な年だった。このブログに書けない大失態も2、3個ある。現在色々なツケを背負ってる。だからこそ、2009年は、いい年にしたい。祈る気持ちである。残念ながら、他人を呪ってる暇なんぞない。
どうか、いい年でありますように。




もうすぐ、春が来る。
春が来たら――