余裕がない。

もうすぐ前橋に着く。

前橋から、ちょっとやることが立て込んでいて、それも半分嫌々やる用件なので、ちゃんとこなせるか、不安というか、こんなスケジュールはいったい誰のせい、と、言いたいらしい。
あなたですよ。と言う冷静な合いの手を入れられても、火に油を注ぐようなもの。
誰も自分以外の理由で怒る人はいないのだ。



さきほど、後輩から明日の件で電話がかかってきた。
その態度が鼻につく。
難癖つけようかと思い、思いとどまった。随分自分も偉くなったもんだ。



いい加減、下らない理由で他人と衝突したくない。
なんとかコントロールできないもんか。
子供みたいだ。
実際、子供なのだが。



謙虚に。
奥ゆかしく。
ニコニコ。
へらへら。



余裕が無いなんて、普段の余裕が如何に薄っぺらいものよ。
ラスト100mの走りを変えたかったら、400m変えなくては、と言うけどね。つまりそういうこと。