田舎の電車。

朝一番の電車が(6時半終点着)、相変わらず混んでる。
自分が乗った駅で、座れるか立てるか、くらい。席を詰めさせたり、座席に置いてるバッグをどかすように頼めば座れるけど、めんどいので立ってる。
学生のほとんどが、進学校(と呼ばれている)の生徒。みんなテキストを開いて勉強している。すげえ。高校生すげえ。まずは座席に荷物を置かない、地べたに座らない等の乗車マナーから勉強すべきだと思うのだけれど、これはこれですげえ。彼らの弛まぬ努力が将来の糧となることを切に願う。願うので、自分みたいな落ちこぼれは喜んで立ってることにする。


で、帰り。とにかくうるさい。高校は様々だけど、どのグループも喧しい。
『うるせえ!ここはてめーらの教室じゃねーんだよ!』といいたくなるが、まあ、今までガッチガチに拘束され古文や数学や英文法やら、よくわからねえことを延々とやらされ、ようやく家に帰ることを許された若者たちである。大目に見たいと思う。
というか、彼らは可哀相なほど、娯楽がない。駅前の表街道の半分はシャッターが閉まってる。マックを始めファーストフードは駅前から国道沿いへ移転してしまった。街唯一の映画館は今現在ハリー・ポッターと謎のプリンスを絶賛放映中。
せめて、「クラブ」みたいなよくわからない箱に行って、わけのわからない音楽で適当に踊って、マリファナだと信じてバナナの干し草を吸うぐらいの娯楽があってもいいと思うのに。いや、実際僕が知らないだけで、いろいろ楽しいことをしているのかもしれませんが。


自分が通っていた高校は、無駄に歴史が長く、いたるところに先輩様がいるようでして。
学校宛に、こんなクレームがくることも。
・下校中のお宅の生徒が、学ランの第一ボタンを開けていた
・駅前で、カップルがキスをしていた
今でもこういうのがあるのかなあと思うと、本当に気の毒になる。
大学に行けば、かなり自分の好き勝手できるので、まあ今は耐えて頑張ってね、と思ったり。