我慢することを覚えた。

不肖、ロクデナシな僕ですが、今日は全面的に自分を褒めようと思います。
何より、誰も褒めてくれないので、褒める人は自分しかいないわけです。
もう、これは盛大に、恐縮に、迅速に、絶賛、崇拝、万歳しなければならない。
こほん。
いやああー、すげえー!Jeyすげええ!うおおおおおおおおおおお!
もうヤバいっす、チョーヤバいっす!うひゃああああああああ!
いやマジ、ですよねですよねー!うんうん、うおおおおおおお!
ちょ、ま、え、それ、すげえええええええ!



『コーラ飲みながらL会しようぜ』
という何気ない台詞が、あの時の自分には、とてつもなく、色んなものを丸め込み、飲み込み、代わりに出した言葉。
え、あ、うん、帰っちゃうの?バイト?L会は?遅刻する?そう。
なんなんだアレは、いや、人間なんだけど、うん。
ちょっと、お話をしたい。一体どういうつもりなんだと。
テメエ、何様じゃいと。



どうしようか、かなり考えた。
その場で怒鳴り倒すか、優しく諭すか、懇願するか、スルーするか、はたまたあとでメールするか、小言を言うか。
迷った挙句、我慢して何も言うまい、という結論に達した。すべての選択肢に対し、起こり得る未来を考え、一番無難な道を選んだ。
半年前の自分だったら、迷わず何か言っていただろう。注意の口調だったか、それとも嫌味を込めた小言だっただろうか。事実、そういう過去が、半年前にあった。
要は成長したといいたい。半年前に比べ、たったコレだけの違いではあるが、成長した。



今までの自分は、とにかく、自分の嫌なもの、納得いかないものをすべて口に出してきた。一番手っ取り早いコミュニケーションだと思っていたし、よくなると思っていた。
当然良くなった部分もある。ただ、価値観が合わないことになると、ただ自分の意見をごり押ししているだけだと気づいた。
言って変わらないのは仕方ない、けれど言わないでしまっておこう、ということは、思い出せない。
今日、多分初めて、それをやってみた。不思議な感覚だ。腹の底に、黒いスライムが居座ってるような感覚。



L会に出ないリーダーが一番嫌いだ。
もうそれは、リーダーを始めた時点から代わってない。
正直、でればいい、と思ってる。発言は求めない。そこに座ってさえしてくれれば。
何故だろう。何故、そこだけ寛容になれず、他人に強く求めるのか。
人一倍、情熱はある、でもそれを他人に押し付けるのはエゴだ。ボランティアだ。各自参加出来るエリアで頑張れば、それで良い。どうしてそう思えないのだろう。
どうも自分は、自分だけ苦労しているのが、不満らしい。
みんな、平等に、苦労すればいいと、思ってる。
帰りの自転車で、悔しくて、自転車のハンドルを思いっきり叩いた。両手で。思いっきり。何で、自分だけがこんな思いをしなきゃいけないのかと。手が痛くなるほど。
ようやく落ち着いて、その理屈が変なことに気づいた。誰かが苦労しないのは、それはそれで、いいことじゃないかと。



不肖、ロクデナシな僕ですが、今日は、ちょっと成長したと思った。
今までは、自らの黒いものを、周りの人に撒き散らすことで、スッキリできた。
今は、あんまりスッキリしてない。怒りや悔しさはまだある。あるが、仕方ないといえるようになったし、出来るだけ、自分の中で収めようとした。そこに自分の成長があったと、断言したい。



それがなくても、今日は苛々する日だった。
もう、頼むから、木曜の夜だけは、僕の好きにさせてくれ、と、声を出して言いたい。
だがしかし、グッと我慢する。色々なもののために。そして、夜、独りでビールを飲む。



しかし、ホント自分は下を育てるの向いてない。
そもそもやる気がしねー。どうせモチベ低いし。やってられるか。
そんな奴、気に食わない態度一つでもとったら、さっさと辞めに追い込んでも良いんだけど、見込みある奴だし(まあ、控え目に言って、僕よりずっと!)、若いし、上手くおだてりゃしばらくやってくれそうな感じだし、自分は現在半端な存在だし。
一人がホント気楽だよ・・・。やってらんね。